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~価値創造力意識調査2021~ 大企業の変革を担うのは20代後半?調査から見えた企業への「世代別期待度」

新型コロナウイルスの感染拡大やロシアのウクライナ侵攻など、変化の激しい「VUCA」の時代といわれています。この時代を生き抜く企業であるためには、時代に合わせた新たな価値を生み出し続けることが求められています。

 

株式会社アルファドライブと株式会社ニューズピックス(以下、AlphaDrive/NewsPicks)は2021年から、企業で働く人を対象とした価値創造力意識調査を開始しました。この調査は、企業が価値創造するための仕組みや環境整備の実情、そして新たな価値創造に対する個人の興味や意欲の実態を調べるものです。

 

第1回は、「個人の仕事に対しての満足度」、「企業文化」、「新規事業への取り組み」という3項目を軸に、3,195名を対象とした意識調査を実施。そのうち、従業員数2000人以上の大企業を抜粋し、調査結果を取りまとめました。

■調査概要

※本リリースの内容を掲載いただく際は、出典「AlphaDrive/NewsPicks調べ」と明記をお願いいたします。

調査方法:web調査

調査実施日:2021年12月16日~17日

調査主体:株式会社アルファドライブ、株式会社ニューズピックス

 

調査対象:日本全国在住、20歳以上、男女、有職者(自由業・自営業・パート・アルバイト除く)

有効サンプル数:3,195名(ウエイトバック処理なし)

形式: 質問に対し、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらとも言えない」「どちらかと言えばそう思わない」「そう思わない」の5つの選択肢の中から回答

調査結果のハイライト

1. 20代後半はリモートワークの環境を楽しんでおり、会社への満足度も高い

2. 会社に諦めや限界を感じている人は20代前半と40代前半に多い

・意欲は高いが、リモート環境も影響し仕事にやりがいが持ちにくい20代前半

・中堅のプレッシャーと闘い自分のキャリアに葛藤を感じる40代前半

3. 組織内の心理的安全性の有無が、個人の仕事への満足度に大きく影響する

1. 20代後半はリモートワークの環境を楽しんでおり、会社への満足度も高い

◆20代後半の特徴的回答

・「私の会社は、ワークライフバランスが取りやすい」に肯定的な回答をした人が全世代中最多(55.7%)

POT_調査_0405_3_1_「私の会社は、ワークライフバランスが取りやすい」.png

 

「私の会社では自主性を重んじられる」に肯定的な回答をした人が全世代中最多(48.6%)

POT_chosa_2_「私の会社では自主性を重んじられる」.svg

 

「この会社に勤めていることを誇らしく思う」に肯定的な回答をした人が全世代中最多(51.4%)

POT_chosa_3_「この会社に勤めていることを誇らしく思う」.svg

 

 

20代後半は、コロナ禍の前に入社した世代。対面での仕事の経験を生かし、社内外のネットワークを使って、リモート環境に苦を感じることが比較的少ない年代ともいえる。そのため、自ら進んで自律的に仕事を進めることができ、総体的に仕事に満足していると考えられる。

2. 会社に諦めや限界を感じている人は20代前半と40代前半に多い

意欲は高いが、リモート環境も影響し仕事にやりがいを感じにくい20代前半

◆20代前半の特徴的回答

・「今の仕事に興味を持っている」に否定的な回答をした人が半数以上(55.6%)

POT_chosa_4_「今の仕事に興味を持っている」.svg

 

・「今の仕事は「やりがいのある仕事をした」という感じが得られる」に否定的な回答をした人が全世代中最多(50.0%)

POT_chosa_5_「今の仕事は「やりがいのある仕事をした」という感じが得られる」.svg

 

・「この会社に勤めていることを誇らしく思う」に否定的な回答をした人が全世代中最多(44.4%)

POT_chosa_6_「この会社に勤めていることを誇らしく思う」.svg

 

・「私の職場では、強みを活かして主体的に仕事を進められる」に否定的な回答をした人が全世代中最多(50.0%)

POT_chosa_7_「私の職場では、強みを活かして主体的に仕事を進められる」.svg

 

20代前半の「仕事への興味」「やりがい」「会社への誇り」への回答は、否定的であることがわかった。自分の能力や強みを生かせる仕事を任されていないことへの不満の現れといえる。また、仕事を通して顧客や仕事相手から感謝されていると感じている人が比較的少なく(22.2%)、リモート環境下で仕事へのやりがいを創出することが課題といえる。

 

 

中堅のプレッシャーと闘い、自分のキャリアに葛藤を感じる40代前半

 

◆40代前半の特徴的回答

・「私の会社では自主性を重んじられる」に肯定的な回答をした人が全世代中一番少ない(28.8%)

POT_chosa_8_「私の会社では自主性を重んじられる」.svg

 

・「私の会社は、失敗に寛容である」に否定的な回答をした人が20代前半の次に多い(32.5%)

POT_chosa_9_「私の会社は、失敗に寛容である」.svg

 

・「新しい取り組みや新規事業を推進する部門はよく機能し、展望に期待できる」に肯定的な回答をした人が全世代中一番少ない(16.3%)

POT_chosa_10_「新しい取り組みや新規事業を推進する部門はよく機能し、展望に期待できる」.svg

 

40代前半になると会社では中堅社員とみなされることが多く、経験値も高くなる。その一方で、失敗することが許されないと感じる年代であり、自由に振る舞うことが制限されていると感じることも多いと推測される。また、会社の新しい取り組みに期待しつつ、自ら新たな挑戦をすることに躊躇する傾向が見られる。

3. 組織内の心理的安全性の有無が、個人の仕事への満足度に大きく影響する

POT_chosa_matome.svg

 

企業文化をつくる要素のうち、仕事への満足度が高い人ほど選び、低い人ほど選ばなかったものはどのようなものなのだろうか。仕事への満足度と関わりが深い順に、企業文化を示す要素を並べたのが上記のグラフだ。

最も関わりがあるのは、「強みを生かして主体的に仕事を進められる」という項目だ。そのほか、「互いの信頼」「言いたいことをいえる」といった、「心理的安全性」が高いほど、従業員の満足度を高める傾向があることが明らかになった。

調査結果の考察

1 大企業に潜む「二つの谷」。二つの世代で異なる種類の「諦観」が立ちはだかっている

一連の回答を通して、大企業で働く20代前半と40代前半の人たちが、会社に対する一種の諦めや、限界を感じていることがわかる。その原因を探ってみたい。

20代前半の人はコロナ後の入社が多く、人とのリアルな接点を作れず困った時に助けてくれる人も少ないため、今後の展開に不安と限界を感じている人が多いと考えられる。これらの不安を取り除くためには、直属の上司からのサポートが必須だ。20代前半の社員の仕事への満足度を高めるには、積極的に部下と関わり、仕事への意欲を高めて、会社へのエンゲージメントを向上させていくことが鍵となるだろう。

 

一方、40代前半の人の回答からは、現在の仕事がうまくいかないことに対する不満ではなく、中堅ならではの葛藤や、新しい取り組みへ自主的に参加できないことに対するあきらめ、将来のキャリアに関しての不安も見え隠れする。こういった悩みは人に相談することで新たな視点を獲得し、不安の解消に導くことができる。しかし、この年代の人は他人に相談することを躊躇してしまう傾向があることが、この調査から分かった。これを解決するには、上司が積極的に相談に乗ったり、内部のメンター制度や外部コーチによるコーチングを取り入れたりすることが重要だ。それにより、自分の考えが整理でき、自ら解決策を見つける助けになる。

 

2 大企業にとっての光?20代後半がコロナ禍の業務環境で生き生きとしている

20代後半は孤独感も少なく、リモート環境を謳歌している様子が見てとれる。業務にも慣れ、社内での動き方もわかり、リモート環境をどのように活用すればいいかといった知恵も備えているようだ。「この会社に勤めていることを誇らしく思う」と答えた人が多いのは、コロナ禍という特殊な環境でもうまく適応していける術を身につけた結果、仕事への満足感が上がり、それが会社への所属意識の高さに繋がっているのかもしれない。他の世代にはないこういった強みを使い、将来に向けて視野を広げたり、価値創造活動へチャレンジしたりすることが今後のキャリア形成と、会社への貢献度を高めていく可能性があるといえるだろう。

 

3 働く個人の仕事の満足度は、企業文化に左右される

個人の仕事の満足度と企業文化に関連する項目を紐付けて見てみると、心理的安全性が高い職場であるほど個人の仕事への満足度が高く、また、企業のウェルビーイングへの取り組みも仕事の満足度に大きな影響を与える要因だということが確認できた。一方、新しい挑戦への寛容性を持つ企業は少ないことがわかった。

企業による心理的安全性やウェルビーイングの取り組みが前向きな企業文化を作り出し、それにより働く個人が安心を感じ、仕事への意欲を高めるという構図になっているといえるだろう。つまり、前向きな企業文化の醸成を進めていくことが個人の仕事に対してのやる気を引き出す鍵となる。心理的安全性を高めるためには、新しい挑戦に対して寛容になることも必要だ。個人の挑戦を積極的に支援する文化を築くことで、組織の心理的安全性も高くなると考えられる。こういった企業文化は一朝一夕に作られるものではなく、マネジメント層が今以上に積極的に企業文化の変革を喫緊の課題だと認識し、変革への一歩を踏み出すことが必要といえるだろう。

AlphaDrive 取締役 平尾譲二 コメント

これまで、AlphaDrive/NewsPicksは、企業変革支援の現場にて、数多くの「人づくり」「文化づくり」「事業づくり」に立ち会ってきました。VUCAの時代、変化の激しい時代、新しい価値創造はどの企業にとっても、どのビジネスパーソンにとっても喫緊の課題ですが、簡単なことではありません。日本企業はこうした課題にどう立ち向かうのか、企業で働く人々は何を感じているのか。日本の人と組織の現状をしっかりと見つめるために、調査を始めました。

1社でも多くの企業が、価値創造活動をスタートさせ、創造を文化として組織に根付かせ、未来の成功を築くこと。一人でも多くのビジネスパーソンが、価値創造活動に挑戦し、推進し、その中で働く喜びや誇り、満足を得ること。この両方がAlphaDrive/NewsPicksの願いであり使命、です。これから毎年定点観測を行い、日本企業が人を幸せにする価値創造をする、そのそばに寄り添い続けます。

◆AlphaDrive/NewsPicksとは

AlphaDriveは2018年の創業以来、人の可能性を信じ続け、人材育成を起点とした企業変革に取り組んできました。実際に事業開発経験のあるメンバーによる新規事業創出制度の設計、研修、メンタリングなどの伴走サポート体制を組み、人材育成・組織活性化をサポートしています。2021年からはAlphaDrive/NewsPicksとして「ビジネスに鼓動を。」をタグラインに掲げ、人材育成・組織活性化・新規事業開発に特化した「企業変革ドライブカンパニー」として本格始動しています。

 

◆関連サービス紹介

「NewsPicks Enterprise」サービス紹介

https://enterprise.newspicks.com/

 

「NewsPicks Learning」サービス紹介

https://learning.newspicks.com/

 

AlphaDriveの新規事業開発支援

https://alphadrive.co.jp/

会社概要

株式会社アルファドライブ / Alphadrive Co.,Ltd.

設立:2018年2月23日

代表者:代表取締役社長 兼 CEO 麻生要一

所在地:本社 東京都千代田区永田町2-17-3来栖ビル1F

丸の内オフィス 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル1F

https://corp.alphadrive.co.jp/

 

株式会社ニューズピックス / NewsPicks, Inc.

設立:2015年4月1日

代表者:代表取締役Co-CEO 稲垣裕介 / 佐久間衡

所在地:東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル1F

https://corp.newspicks.com/

 

株式会社ユーザベース / Uzabase, Inc.

設立:2008年4月1日

代表者:代表取締役Co-CEO 稲垣裕介 / 佐久間衡

証券コード:3966(東証マザーズ)

所在地:東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル1F

https://www.uzabase.com/

 

お問い合わせ先

株式会社ニューズピックス / 株式会社アルファドライブ

np.corporate.contract@uzabase.com